技術用語集

ヤング率(圧縮弾性率) ・誘電正接 ・誘電率

ヤング率(圧縮弾性率)

ヤング率とは硬さをあらわす指数です。ある物質を圧縮し、厚みをゼロ(実際にはありえません)とする為に単位面積あたりどれだけ力を掛ければよいかの値です。圧縮弾性率とも呼ばれ、この値が大きいほど硬い物質であるといえます。
一般にヤング率は静的(時間で変化する力が掛かっていない状態)な状態での弾性率を表し、動的な状態では復素圧縮弾性率(復素剪断弾性率参照)と呼ばれます。

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誘電正接

誘電正接とは絶縁体内部での電気エネルギー損失のことをいい、絶縁体としての性能を評価する一つの基準となります。
絶縁体に交流電圧を印加すると、分子が振動 (一種の抵抗) することにより絶縁体内部で電気エネルギーの一部が熱エネルギーに変わる誘電損という現象が起こり発熱します。この際の電気エネルギー損失の目安として、誘電正接 (充電される電流と損失する電流の比) が用いられます。理想的な絶縁体では、電気エネルギー損失がゼロであるため、誘電正接の値が小さいことが絶縁体に望まれます。
また印加周波数および温度に依存する値であるため、試験では周波数を変えそれぞれの誘電正接を求めます。

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誘電率

誘電率とは分極のしやすさ (蓄える電気量の大きさを示す) のことをいい、絶縁体としての性能を評価する一つの基準となります。
コンデンサーの場合を例にとると、極板間に絶縁体を介在させて電圧を印加した場合、電気は通しませんが分子内で正負の電荷が分離する分極という現象が起こることで電気を蓄えられるようになります。このとき、蓄えられる電気量は電界の強さと極板の面積に比例して大きくなりますが、この際の変化率のことを誘電率といいます。誘電率が高くなると蓄える電気量も大きくなります。
一般的には、誘電率より比誘電率 (絶縁体の誘電率と真空の誘電率との比) がよく用いられています。比誘電率の値が小さいことが絶縁体に望まれます。
また周波数および温度に依存する値であるため、使用上の注意が必要となります。