参考になる!なる!モデル成功事例レポート

JA愛知厚生連 豊田厚生病院(旧厚生連加茂病院)

OHスケールの導入とマットレスの充足による褥瘡有病率の劇的な減少

JA愛知厚生連 豊田厚生病院(旧厚生連加茂病院)

皆さん、こんにちは。堀田由浩と申します。今日は、私が褥瘡予防に足を踏み入れるきっかけとなった成功事例をお話いたします。
私は平成10年6月よりJA愛知厚生連加茂病院(現豊田厚生病院)で、形成外科部長として褥瘡治療に重点を置いた院内褥瘡回診を開始いたしました。

褥瘡回診車 褥瘡回診車

当時の褥瘡有病率は約5%と愛知県の平均を上回っており、早急の対策が求められておりました。 私はまず治療期間を短縮することを目的に、同年10月から褥瘡クリニカルパスの作成を行ない、チームで褥瘡の治療にあたりました。 これにより治療期間の短縮には成功しましたが、残念ながら院内褥瘡患者数は3年間減少しませんでした。 治療しても治療しても後から新しい褥瘡患者が発生したり、褥瘡を既にわずらっておられる方が入院されることも多く、治療だけでは有病率が下がらないことを痛感いたしました。 有病率を下げるために予防の必要性を強く感じ、褥瘡予防に乗り出しました。

平成13年12月、OHスケールを用いた褥瘡予防プログラムを導入し、全入院患者をOHスケールを用いて、軽度・中等度・高度のランクにアセスメントすることから開始しました。 更に、33枚の体圧分散式マットレスを追加購入し、合計102枚のマットレスを中央管理で運用しました。 リスク保有者には、OHスケールリスクに応じたマットレスを入院時から必ず使用するよう院内に指導したところ、 102枚のマットレスは、2週間で在庫が無くなり、以降慢性的なマットレス不足状態となりました。 OHスケールを用い、全入院患者の褥瘡発生リスクを把握しても、対応出来る体圧分散式マットレスが無ければ、患者の有病率は下がりません。

褥瘡回診車の搭載品 褥瘡回診車の搭載品
(処置準備時間の短縮のために)

マットレスを追加購入する予算もなく困っていたところに、お付き合いのある業者からマットレスのレンタルサービスの提案を受けました。

渡りに船です!即このシステムを導入し、リスク保有者全てに体圧分散式マットレスが使える数量を確保(充足率を100%に)しました。 すると・・・なんと34名いた褥瘡患者数をたった5週間で7名にまで減少させることに成功したのです。 有病率は6.4%から1.3%まで減少です。 その後も順調に患者数は減少し、最後は1人にまで減らすこともできました。

OHスケールによるアセスメントとマットレスの充足で飛躍的な成果を上げた事例です。 ここでは書ききれませんので、詳しくお知りになりたい方は、私の講習会で各種データや画像を交えてわかりやすくお話しておりますので、是非お越しください!

OHスケールについてはこちら
堀田 由浩氏

堀田 由浩氏
医師。株式会社 堀田予防医学・統合医療研究所代表取締役。三九朗病院形成外科部長。 三好町床ずれ対策事業プロデューサー。 2009年日本在宅褥瘡創傷ケア推進協会会長。 病院の褥瘡患者を劇的に減少させる一方、在宅での褥瘡対策にも積極的に取組んでいる。 全国で実施中のわかりやすく楽しい講演は大好評。 OHスケールのHは堀田氏のイニシャル。 ㈱堀田予防医学・統合医療研究所 http://www.hotta-yobo.com/

褥瘡回診(旧厚生連加茂病院)

褥瘡回診(毎週水曜日)
メンバー 形成外科医1名、看護師1名、理学療法士1名 栄養士1名、病棟ごとに担当看護師適宜
  1. 前日(火曜日)最新血液データ確認、栄養状態・凝固機能・貧血・炎症反応等
  2. 褥瘡回診車の導入(必要なものをすべて搭載)
  3. DESIGN評価表を2枚複写に。病棟、主治医との連絡に活用、デジタルカメラの画像を貼付
  4. 終了後にカンファレンスを実施
  5. 問題点を褥瘡予防対策委員会に報告

褥瘡患者数の推移

褥瘡患者数の推移

堀田先生ありがとうございました。先生の講習会は楽しく、わかりやすいと、本当にどこでも大好評なんです。ぜひ皆さんも一度お越しください。

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