参考になる!なる!モデル成功事例レポート

スタッフ全員が知識と技術を共有する事の
大切さを実感しています。

石崎病院

昭和12年開業以来、旭川市で70年以上の歴史を持つ石崎病院。 かつて旭川市民の台所と呼ばれた「15丁目」の近隣に位置し、親の代から通っている人も多い。 「病院は患者さまのために」を経営理念に掲げ、訪問診療を積極的に行うことで、地域で生活する方々に質の高い医療・介護を提供しています。 特に褥瘡対策においては療養型病棟を備えるなど重篤ケースにも対応しています。 その中で今後の医療改革による変化を見据えながら、セミナーで常に新しい技術や知識を学び、褥瘡に悩む患者さまの心の拠り所となれる病院組織を目指す現場の方々にお話を伺いました。

褥瘡対策のための知識と技術の共有を

(写真左)看護師の田村 文佳さん
(写真右)ケアマネジャーの北川 恵さん

「できてしまった褥瘡への対処ではなく、まず褥瘡をつくらないという予防意識を持って、スキンケアに一番気を使っています」と話すのは石崎病院に看護師として勤める田村さん。 「往診先のケアハウスは設備不足のところが多いので、当院のドクターや施設の職員の方、場合によっては理学療法士の方が介助方法を指導するという方法で褥瘡対策をしています」 と語る居宅介護支援事業所のケアマネジャーである北川さん。
お二人は平成19年から現在の職場に勤務し、対策委員として連携して褥瘡に対処してきました。
委員会の発足もあり院内の褥瘡発生率には一定の効果をあげてきましたが、現場では「本当にこれでいいのかな」と手探りで対処する事も多く、 対策委員だけでなく関わるスタッフ全員が共通の知識と技術を持つ必要性を感じていました。 そんな時にお二人はタイカ主催の褥瘡セミナーに参加されました。

実践的なセミナー体験が成果につながった

「一方的な説明とか講習だけでなく実地体験がすごくよかった。 教えてくださる方もすごく丁寧で熱心でした」とセミナーを振り返る田村さん。 お二人がセミナーで体験した内容は、すぐに実践につながりました。 まず、褥瘡対策に関しての担当者会議において、「OHスケールを用いたマットレスの選択」や「介助の仕方」など、細かいところまで支援範囲を詰めることができるようになりました。 OHスケールの導入は、褥瘡の状態についてスタッフの理解度をあげるという成果ももたらしています。
この他にも、「フィルム材・被覆材を貼る際に針で穴を開ける」、「患者さんを転落の危険のないソファーに座らせる」など、セミナーで得られた創意工夫が石崎病院の褥瘡対策に活かされています。

日々の実践から仲間の輪が広がっていく

また、セミナーへの参加は「周りの人たちが自分と同じ想いや悩みを持って仕事している事を実感し、自分の得た知識を他のスタッフにも少しずつ伝えていこうという勇気をもらいました」 というように、お二人の仕事のモチベーションアップにも大きな効果をもたらしました。   その一方で、セミナーに参加した時には「明日から頑張ろう」と意欲を持つものの、現場に戻ると多忙な業務や周囲の理解が得られないために、新しい取り組みができない人がいるのもまた事実です。 そんな人には「焦らなくても日々の仕事の中で小さな事からでも実践し続ける事が大事なんじゃないかなと思います。 小さな成果を出し続けていれば、やがて看護師や介護士、ドクターなど職員全体に同じ想いを持つ仲間が増えて、良いものが黙っていても伝わっていくと思います」とお二人はアドバイスを送ります。

想いと知識と技術を伝える事が私たちの仕事

石崎病院のスタッフ皆さんと

「セミナーや勉強会に積極的に出かけて、褥瘡に関する最新情報をもっと吸収したいと思っています。 そして、看護師や介護士が共通の知識、技術を持てるような環境づくりのために今後も活動していきたいと思います」と、今後の展望を語る田村さん。 「私は在宅でもターミナルケア(終末医療)を重要視していこうと思っています。 在宅だと家族の方の介護もありますので、セミナーで学んだ事をケアマネジャーという仕事を通して各事業所の皆さんや家族の方に伝えて、より良いケアができたらなと思います」と北川さん。 田村さんは病院で北川さんは居宅介護支援事業所で、お二人の褥瘡予防への想いは垣根を越えて今花開こうとしています。