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タイカニュース

  • 2014/04/11
  • 「イオン在宅床ずれケアセミナーin 鎌ケ谷」が開催されました。

    3月15日に千葉県鎌ケ谷市にて、同地域の床ずれケアに携わる医療介護従事者を対象に、地域密着型の在宅床ずれケアセミナーが開催されました。(主催:イオンリテール株式会社、共催:アルケア株式会社/イーエヌ大塚製薬株式会社/株式会社タイカ/ユニ・チャームヒューマンケア株式会社、後援:日本在宅褥瘡創傷ケア推進協会/鎌ヶ谷市)

    今回のセミナーでは、「床ずれは地域で看る!」をテーマに、床ずれケア分野のOHスケールの考案者である大浦武彦先生(北海道大学名誉教授)と、地元・千葉県の医療介護分野でご活躍の加瀬昌子先生(国保旭中央病院皮膚・排泄ケア認定看護師)、永谷計先生(板倉訪問クリニック院長)に講演していただき、活発な議論が交わされました。

    ■在宅医療で高まる床ずれリスク

    今回のセミナーは、急速な高齢社会の到来により高まりつつある在宅治療へのニーズ、特に「床ずれリスクの高い方の増加にどう対応していけば良いのか」を議題としました。在宅での床ずれケアでは、その予防と適切な治療・栄養管理が重要となり、そのための医療・介護の多職種の連携が不可欠となります。本セミナーでは、在宅でできる床ずれケアの最新の方法や、医療機関と在宅介護が連携した床ずれケア事例が紹介されました。

    当日は地域の医療介護従事者の方々約100名が参加し、先生方の講演、討論会に熱心に聞き入り、質疑応答も活発に行われました。また、会場では各社の床ずれケア関連商品の展示や解説も行われ、多くの参加者の関心を集めました。

    ■講演概要

    (1)大浦先生「床ずれ治療の変遷~病院から在宅へ~」
    床ずれの症例の実例を挙げて、治療上の注意点について具体的に解説。また、病院での治療に比べ在宅治療の優位性についても言及しました。
    ○ 床ずれは乾燥・消毒より、洗浄、軟膏、被覆材、保湿が重要
    ○ 床ずれは体位変換と外圧分散、ガーゼでなくドレッシングで治す
    ○ 床ずれ対策として、栄養・排泄管理など在宅でこそできることがある

    (2)加瀬先生「病院と在宅の地域連携~当院の取り組みの実際~」
    在宅看護に取り組む看護師として、病院、施設で症状が悪化した床ずれの実例を挙げて治療から改善の道筋を示しました。

    (3)永谷先生「みんなでつくる地域連携~船橋南部在宅療養研究会の取り組み~」
    地域主導による医療・介護連携の確立を目指し、多職種を一体とした在宅療養研究会を運営しており、そのテーマの一つとして床ずれの軽減に取り組んでいます。3年間にわたる5,800人を対象とした床ずれの調査結果のほか、床ずれ連携ノートの取り組みなどの具体例を解説しました。

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    ▲講師の方々(左から大浦先生、加瀬先生、永谷先生)とセミナーの風景